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山椒の実

そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常 (早川史哉)

あるサッカー選手が大病を患いました。その復帰までを記した自伝。公式戦に戻れるまで、3年以上かかった。話としては知っていたけど、詳細は知らなかった。途中契約凍結していたらしいので負担は少なかったのかもしれないけど、3年待ったチームも頑張りましたよね。その間にJ2に降格し、選手も大幅に入れ替わった中で。似た境遇としてすぐに思い浮かぶ大宮の塚本もこの本に出てくるけど、塚本はプロ選手には戻れなかったが、大宮で活動を続けている。

最近白血病かかる人増えてるんですかね。スポーツ選手、YouTuber…と指折り数えつつ、かなり壮絶だと噂される闘病生活。それを垣間見れる。それぞれ個人差もあるんだろうけど、アスリートとして復帰しようと思うと、そこにも苦しさがある。だが彼はピッチに戻りたかったんだ。その意志力と、内面の葛藤ね。綺麗事だけじゃない。

タイトルも走り出すんじゃなくて、まず歩き出すんだな、って感じ。人生は長い。

ちなみに私もガンやったことあるんですよー、と軽い気持ちで言えないくらいの内容でした。私のは軽くて、手術1発で終了だったし、身体能力に対するダメージも最小限だったからさ。