「つけび」川柳で有名になった山口の限界集落の5人殺し事件、そしてその舞台となった限界集落を追った暗いトーンのルポ。その真相に迫る。噂話と悪口ばかりの世界…まあ狭い世界ではありがちの話ではあるよね。田舎か都会かっていうよりも、小さなコミュニティではそうなりがちだ。なんでそうなるんだろうね。私はそういうの嫌いで、すごく嫌な気持ちになるんですよ。学生時代の部活で、そういう方向に行きかけたことがあって…(略)
その状況に妄想癖の障害(病気?)を持った人物が押し込まれたらどうなるか? 悲劇しか結末が思い浮かばない。
この本はかなり真相に迫ったんじゃないかと思った。それを思いつつ、狭いコミュニティのそういう噂や悪口の気持ち悪い世界のその気持ち悪さをうまいこと表現していた。なかなかのもんですね。