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山椒の実

清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実 (鈴木 忠平)

甲子園で清原が放った13本のホームラン。それを食らった投手へのインタビューを元に、それぞれの、そして著者の清原への思いを描写していく。清原ファンにとっては必読の書。純粋に、良い本だと思います。

大学や社会人野球に進んだ選手もいるし、野球を辞めた選手もいる。中にはプロになった選手も。その後の清原の30年はいろんな描写がされてきたけど、打たれた者にとっても30年の歳月が過ぎたわけだ。それぞれの30年が熱い。

まあ、何というかとても熱い本なんだよ。清原という男を軸に、清原に負けた強者たちによる思いが。

当然、桑田や問題のドラフトに関しても描写がある。桑田も不器用でピュアすぎるが故に損な役回りをすることになった悲しみがあるんだけど、そこはとりあえず置いといて、清原だよ。太陽のような若者が深い影を背負わされ、そして壊されていく。しかしその太陽は他の若者たちを照らし続けていたってわけ。