マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦 (ベン・メズリック)
永久凍土の中で保存状態の良いケナガマンモスは数千年前に絶滅したにも関わらず、DNAのコードを読み取ることができる標本があったらしい。
そして、永久凍土が溶けると含まれている二酸化炭素やメタンが放出されて地球温暖化が止まらなくなるのだが、かつて生息していた生態系のように凍土の上に広がる草原をいじくる生物がのそのそ歩いてほじくり返し続けることで永久凍土を冷やすことができ、地球温暖化の暴走を防いで人類を救うことができる、と。その実験を酷寒のロシアの奥地で続けている変人研究者がいたと。
そして、DNAは今や工学的に編集して別の近縁種に移植することができる、と。その最先端にいるのが主人公のハーバード人。最先端に最先端をかけて100倍だ! とにかく神に導かれた運命としか言いようがない研究が進められており、そこにシリコンバレーの資金が大量に投入されているという、、、
話は聞いた。ケナガマンモスは復活する!
すごい話だよな。しかもノンフィクション。というわけで私の人生もケナガマンモスの復活を心待ちにする人生に変わった。
ただゾウやマンモスのように長寿の生き物だと進捗はゆっくりだろうね。子供を産めるまでに短くても15年くらいかかり、それが数世代を経る頃…自分は生きていられるだろうかね。楽しみだけども。
この本自体は作家が書いただけあって小説っぽく書かれていて非常に読みやすかった。ただサラッとすごいこと書いてる感がアチコチに。