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山椒の実

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (豊田 正義)

日本の犯罪史において最大級の犯罪となった、北九州での虐待からの族殺事件を描いたノンフィクション。しかも自分は殺害行為には手を下さず、家族同士で殺させて死体の解体もやらせたっていうね。信じがたい悪。凄惨な虐待。何だこれ。ここまで胸糞悪いのは久々…いや初めてか?

うーん…

私もこういう、精神攻撃による状態異常…デバフって言うんですかねRPGとかだと。そういうものへの耐性は強くないので、どうやったら犠牲にならないかの対策を考えておく必要があるのかもね。こいつのターゲットの選び方を見ると、自分に当てはまる条件も割とあったりするんでね。即逃げ安定だろうけど、状況もある。それができるだろうか。正常性バイアスっつーか…待ってれば良くなるなんて思ったり、家族が人質になったりして、どんどん逃げられなくなっていく可能性。

こいつが使った手法は様々だと思うが、その中の一つである「罪悪感」「引け目」というものについて考えてしまった。罪悪感ってのは人間特有の本能なのかもしれないが、生存に必要な本能とはあまり思えないんだよな。あなたがこれから自然界で生きることを考えて、罪悪感を持つことにより生存に有利になる状況って考えられる? なぜ我々人類は罪悪感を感じるようにデザインされているのか…不思議なものだ。ゲーム理論とかで説明できるのかなぁ。