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山椒の実

ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか (おおたとしまさ)

男性の子育てに関するケースを紹介したり、統計データを紹介したり。結論は…ケースバイケースです。家庭の形というのは一通りではないので、それもそうなんだけどね。

世帯年収と幸福度の話は印象的だったな。内閣府かどこかの調査で、世帯年収が増えると女性は幸福を感じる率が上がるが、男性は減っていくっていうね。ホントかな。以前に見た話では、1000万だか2000万だかが境で、それ以上稼いでも幸福にはならないとかいうネット記事だったんだが。あのグラフ、端っこ1000万も行ってない…日本特有? それとも男女別だとこうなるって話なのか?

自分はまあ仕事も興味深いもので、それでいてハードワークすることもなく普通くらいには稼げており、大きな不満はないんだな。幸福であるかどうかというと、幸福なほうなんだろうな…世間一般と比較しても意味ないけどさ。

この本で紹介されたケースってのも、「そういうケースがあるね」というくらいしか言いようがないんじゃないかと。医者夫婦の話は、相当稼いでるんだから家政婦雇えばいいじゃん、むしろ稼ぐだけ稼いで使わないのは害悪とまで思ったりもするけど、そういう選択をしないというのも一つの形ではある。

…という感じで、自分に照らし合わせられるケースは少ない。まあ自分の家庭の形なんて自分で手探りで作っていくしかないってことなのかね。世にある多くの問題と同様、どこかに最適な解が存在するわけじゃないんだ。