あの、輸送に使うコンテナで世界に革命を起こしたマルコム・マクリーンの物語。…を中心に、コンテナ革命について述べた歴史書。著者は多くのことを調べ、多くの文字を費やしているので何度となく眠くなった。だが考えてみれば、これは確かに大きな革命だ。産業構造を大きく変えて、安いものを大量に使えるようになった。ユニクロの服を着ているのも、中国産の日用品が安く買えているのも、コンテナによる流通革命のおかげなんだよね。

というわけで、その功績は大きいと思う。素直に「すごい」と言える。私はこれまでグーテンベルグが人類史上最強と信じていたが、マルコム・マクリーンの方が強いのかもしれないとさえ思ってしまった。そのくらいの衝撃。たかが箱、されど箱。ノアの箱舟の予言はこれのことを指していたのかも…

実際、川崎港にある川崎マリエンに行く用事があるとコンテナ船はよく見るし、横浜港でもあのキリン(コンテナ用のクレーン)がたくさんありますよね。コンテナに入ってない荷物なんて今は自動車くらいじゃないかな？