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山椒の実

小説家の四季 (佐藤正午)

先日大きな賞を受賞した、佐藤正午のエッセーをまとめた本。これで作者の狂気が感じられるだろうか。自分はそれを感じたが。一般的に見て、さすがにあまり常識人とは思えない。読んでる自分もそれほどの常識人ではないのですがね。

サイン会のくだりが抜群に良かったな。ボルのくだりはしつこすぎる。しかもこれ、元は3ヶ月に1回の連載ものでしょう? ボルの話を1年以上してたのか…マジでか。さすがに最後にオチをつけるのは作家ならでは、かもしれない。しかし私はエッセーよりも小説を読みたいな、と思った。あとは、「小説の読み書き」の方が面白いのかもしれないというのは思った。