平安京はいらなかった 古代の夢を喰らう中世 (桃崎 有一郎)
平安京というものに関する研究結果と考察。平安京なんて最初からいらんかったんや!
サイズもおかしいしデザインもおかしく使いにくい。フルに完成させることもできず捨てられて今に至る。いろいろとおかしなところはあるみたいですね。朱雀大路の話とか知らなかったな。何も考えずに模倣でデザインすると痛い目に遭うって話だよね。これはもしや、ソフトウェア開発のエンジニアにとっても耳に痛い話?
自分はあまり知識がないもので、二条城が昔は内裏だった土地ってことなのかな? 今の御所とか祇園とかはどういうところなんだ…
今の京都は当時の平安京が基本的にはそのまま残っていると思いきや、そういうワケでもないってことなんですね。基本の道路の配置とかはそのままだと思っていたんだけど、最初にデザインされた道路が広すぎたり、街の作りも使いにくくなっていて…いろいろあったみたいね。
だいたい朝廷の時代に国が発展したっていう気が私はしてないので、あまりいい印象はないんですよね。ただ絶えずに続いたっていうだけで、治世の成果がほとんどないんじゃないかっていうね。時代を考えれば無理からぬことであるのかもしれないが、現実として日本エリアの国力が上がったのは朝廷が力を失ってからなワケで、日本にとって朝廷ってのは害悪だったんじゃないかとさえ思えてしまうんだよ。
地図は巻頭に出して後から何度も参照するようにした方が良かったと思う。とりあえず「地図が見たけりゃ30ページ」というのを覚えてしまったよ。時代ごとの変遷とかも地図で見た方が良かったようにも思うし。
あとは平安京と言えば「平安京エイリアン」だよね。検非違使が穴を掘ってモンスターを倒すっていうアレね。