確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生 (野口 健司)
プロのギャンブラーがカードカウンティングを武器に世界のカジノを荒らし回った話。名前と顔を出して著書を出しているからにはもう引退したんだろうと思ったら、そうでもないらしい。
ギャンブラーが一番恐れるのは出禁になること。出禁になると途端に稼げなくなるってわけ。甘いルール設定の賭場はまだ世界中に残っているらしく、ラスベガスみたいな本場では通用しなくなった手法も通用するとか。
前半生もなかなかのものだが、後半のアフリカや中南米でのギャンブルもかなりグイグイ読ませてくる。確率論ということだとかなり長時間、繰り返し賭け続けなければ儲けは出ないんだろうなぁ。私は飽きやすいからダメだろうな。この人はブラックジャックが本業だけど、小学生時代のビン集めやファミコンゲームの転売、違法コピーなども含めて、波乱万丈? の裏稼業の連続。痛快ですね。人生の参考にはならなさそうだけど、読み物としてはとても面白かった。
ラスベガスはカードカウンター対策が発達していて、効果なくなるような機械も入っているし、賭けかたとかを全部監視している。で、すぐにバレて出禁になるらしい。著者はだからラスベガスではほとんど出禁になってしまったとのこと。だがカジノは世界中にある。で、治安の悪いイメージがあってギャンブラーの多いアメリカ人やヨーロッパ人がわざわざ行かないような、反米色が強かったりする土地に行く。そうすると有利なルールでカードカウンターの存在も知らないでのんびりやってるカジノが多いので儲かるとかっていうね。