あなたのセキュリティ対応間違っています (辻 伸弘)
なんだかAmazonの書評で突出して評価が高い書評があることで一部に有名な本。買ってみたけど、話題の部分はまあそういうことだよね、という気がした。そういう個人的な事情に関してはあまり興味はない。
本の中身としては参考になる部分もあるし、専門的な本というよりは読み物として普通の人が読める本なので、私もそういう風に普通に読めた。一点ケチをつけるとすれば、脚注がうざいね。SNS…Social Network Serviceの略、って何回もうざいわ、っていう。最初につけるとか、全部のページのSNSに脚注を書くのであればひとつひとつ「Twitterみたいなもの」「Facebookみたいなもの」「Instagramみたなもの」って感じでずらしながら全部違う脚注にするところじゃないの?
なんていうどうでもいい感想を感じてしまった。
それ以外の感想としては、「SNSで専門家に聞いてみましょう」みたいなことを盛んに推奨しているけど大丈夫なのかな、という点。あるポイントまでは対応してくれるんだろうけど、そのポイントを越えたらうざがられて、専門家の有用なアドバイスを受けるのにカネも払わないのかよ、みたいなことになるじゃん。それで「いやこいつが本でそうしろって勧めてるんだよ」って話になるじゃん。おそらく今はまだそのポイントにまで至っていないんだろう。セキュリティの専門家にタダで便利に使われたいという願望があるのならば別だが。私はセキュリティの人がどういう意識で仕事しているのか知らないので、想像でしかないのだけど、一般論で言えば、ある種特殊な技能の持ち主が集まるコミュニティってのは厄介なものなんでね。
かくのごとく偉そうに書いているけど、恥ずかしながら私も絵に描いたようにサーバをクラックされたことがあって…以下略。こういうセキュリティの人もクラックされた経験があるんだろうか。