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山椒の実

黙示録3174年 (ウォルター・M・ミラー・ジュニア)

滅んだ世界がまた滅びに向かう…その人類の壮大な自殺をキリスト教の世界から描く。なかなか読ませる本だった。この本がこの私が生まれる前に書かれていたんだから、なかなか古代人も侮れんものだな。いや普通に凄いのだが。

これキリスト教以外の宗教が生き残らなかったのかね…日本仏教ベースで同じこと描いたらまた違うんだろうな。

単純化革命から知識を守るために教会がとった手段が「ひたすら隠す」というものだったけど、現代人として思うに知識の喪失を避けるためにできることは、知識を広めることだけだろうと思うんだ。

そして忍殺のせいでタデオ博士の文字がどうしてもタダオ大僧正に見えてしまうんだ。