パズル・パレス (ダン・ブラウン)
ダ・ヴィンチ・コードのダン・ブラウンのデビュー作。NSAが舞台ですね。
計算機やそれを取り巻く人々の描き方の不自然さは置いておくとして、まずはその…エンセイ・タンカドですよね。日本人。もしかしたら広島には多い苗字なのかもしれない、と思う気にもなれないこのネーミング。日本語に訳すときになんとかならなかったの、と思ったけど、読み進んでいくとそういうわけにもいかなかったことが分かるという…この名前じゃなければいけない理由があるのだ。日頃から忍殺に訓練されているから不自然とすら思わない?
日本がどんなところか、みたいな話もあって、まああんまり良くは書かれてないよね。
そしてNSA。充分狂ってることが分かる書き方。これ主人公側も割と凄いレベルの狂人なんだよなー。そうなのか、本気でそう思っているのか。
内容としては悪くないと思うけど、まあ…わざわざ読まなくても良かったかな(笑)。だってダン・ブラウンなのにウンチクが少ないから。大学教授は当然出てきて活躍してそいつのパートにはウンチクもあるんだけれども、その肝心の役回りがあまり恵まれていなかった。その点、ラングドンシリーズがこの本の反省を元に書かれたということはよく分かった。