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山椒の実

死刑執行人サンソン – 国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (安達 正勝)

フランス革命期にムッシュー・ド・パリつまりパリの死刑執行人を務めた人物の伝記。いろいろあったみたいですね。以前にフランス革命の本を読んで、そこで紹介されていたので興味を惹かれて読むことにした。激動のフランス革命を象徴するような人物ではある。

医者も兼ねていたらしく裕福ではあったが蔑まれ続けてきた存在。長らく残虐な刑の執行に心を痛めて。それがギロチンの発明と革命期と恐怖政治の間の無秩序な大量の死刑に遭遇する。苦悩しつつも敬愛する国王や王妃すらもギロチンにかけ、職務を遂行していく。彼の願い…死刑廃止…が実現するのはだいぶ後の時代になってからのこと。

日本では死刑廃止はまだ遠い未来か。フランスみたいに理不尽な大量の血を流してからじゃないと、とても廃止にはならない気がするよ。そのへんは経験の差というのがある。それは否定できないよね。

最近だと公開処刑人ってゆうと佐々木希か…ぐぐると、森のくまさんというミステリのシリーズがあるらしい。ふーん。