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山椒の実

延長50回の絆 中京vs崇徳 球史に刻まれた死闘の全貌 (中 大輔)

高校軟式野球で早くも伝説となっている2014年の準決勝、延長50回までやった試合とそれにまつわる何やかやを描いたノンフィクション。高校野球で軟式というのがまあちょっとマイナー感がありますが、まあどんなマイナーなスポーツでもそうなんだけど、トップの高校は相当真剣に取り組んでいるものです。

この本はまず「延長50回」という言葉の神秘さですよね。次に全貌を知っていくとこれどうなのよ、となる。私としては、そこで野球人生が終わるんであれば最後までやったほうがいいと思うけど、まあいろいろしっくりこないところはあります。

50回やるべきやらないべきという以前に、私はこういう大会はトーナメントじゃなくてリーグ戦でやるべきだと思うんですよね。リーグ戦なら延長の回数は短く制限しても引き分けは引き分けで勝ち点を設定、間を開けてコンスタントに複数試合こなしていける。トーナメントというシステムは1試合しかやらないチームが半数もあるわけでしょう。偏りが大きいし、実力が反映されないですよ。大学野球なんかはリーグ戦でやってます。入れ替えはありませんが。高校でやらない理由がないですね。少なくとも1回戦はプールに分けたリーグ戦で複数試合をやったほうが良い。そして別に1回戦で絞りこまなくても、1回戦の戦績でシード順位を決めてトーナメントに行くとかね。2回戦くらいまでリーグ戦というやり方もあるし。

セントラル開催のトーナメントは応援する人にとってもちょっと興ざめなところがありまして。

まあでも一つ言える確かなことは、大島優子の功績は大きいということか。