ボクはファミコンが欲しかったのに (岐部 昌幸)
おっさんホイホイ小説かな。昭和の小学生の日常を描く。まあ好き嫌いは別れるかもしれない。私はちょっと居心地が悪いというかなんというか…まあ我々はなんだかんだでファミコン世代だからね。いいよね8ビット時代。著者はこれ、セガ派か。セガ派ってのは曲者が多くてね。大学の同期にもセガが好きなゲーマーで、そのままセガに就職した奴もいたなぁ。いまどうしてんだろ。
今の子はDSか。スマホか。うちはまだ買い与えてません。ゲームやるなら同じゲームをおれもやりたいと思っている。軽くひねってコテンパンにしてやるってんだよ。
小説としては大きな事件もなく、まあ小学生にとっては大きな事件なんだろうけど、いろいろあって少しずつ成長して、しかし劇的な成長があるわけではなくて。うーん、こういうの他にも読みたいかって言ったら、もうたくさんかな。割といい出来の話だったと思うんだけど、傾向ってものがあるじゃん。この本自体は良い出来だ。しかしジャンルとしてはあまり好きではないのだよな。それは再確認できた。
ただおっさんホイホイには反応してしまう。おれのIT技術者人生の原点はファミベなんだよねー、みたいな。ああくやしい。