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山椒の実

東京スタジアムがあった (澤宮 優)

かつて南千住にあった東京スタジアム、そしてオリオンズ、オーナーの永田雅一の思い出を語った本。オリオンズは今の千葉ロッテマリーンズですね。映画人が私財を投じて下町に作った夢のスタジアムを舞台にしたあれやこれや。

最近の国立競技場の騒動とかを見ても、スタジアムという巨大建造物はロマンですからね。それをポケットマネーで作っちゃうなんて、マジで男の中の男ですな。それだけの人だからまあ、いろいろな話はある。ただパ・リーグがまともに人気を得たのはここ数年の出来事ですから、球場はたまにしか満員にはならなかったみたい。割とモダンな球場で、記述を見ると今あっても良い球場と評価を受けたかもしれないと思う。

全体的には、著者が思い出にひたり、ひたすら懐かしがっているだけの本だった。もうちょっとスタジアムの構造とか特色を普通に解説してくれても良かったんじゃないかと思った。ところどころ、あるんだけどね。