ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き (林 純一)
代表的な細胞内小器官であるミトコンドリアに魅せられた研究者が、これまでの研究成果を一般向けにまとめた本。一線の研究者が研究内容について書いた本ですが、普通に書かれているので、あまり退屈せずに読めると思います。
10年以上前(2002年)に書かれた本なのでかなり古い話だろうと思うのだが、充分に興味深い内容。ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作り出してくれるのだが、元は現在の生物の祖先に取り込まれた生物だった、子供は母親のミトコンドリアを受け継ぐ、というくらいの知識はあった。ミトコンドリアはいろんな病気の原因という説をたびたび立てられていて、この著者はそれにまつわる様々な真実を明らかにしてきた。
しかしねー、私の2002年の頃を思うと、時の流れはあるはずですよね。あれから世の中はどう変わったか、なんてオッサンの考え方ですけどね。生物の人はあの頃すでにこういう技術でやってたんだなぁ。