Skip to main content

山椒の実

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (スティーグ・ラーソン)

スウェーデン発のベストセラー。人口900万人の国で300万部売ったという伝説の小説。字を読む大人全員が買ったレベルか。出来は良いが、正直そこまで売れるテーマではないな。

孤島ミステリ、と言ってしまえばその通りなのだが、それに留まらない良い出来の作品だった。これで三部作の1作目ですから、次も期待できるってもんです。スウェーデンの人名は複雑で、さらに富豪一族モノでもあって(姓が同じ重要人物が多い!)、ついていくのが大変だった。

主人公のひとり、リスベットはちょっと可哀想だったな。その母親もそうだが。あとミカエルはいろんな女とヤりすぎでしょうよさすがに。あれでは共感できませんよ。守備範囲も広すぎですし(平坦な胸の少女から老婆まで、見境がない)。

しかし登場人物たちはもっとひどくて、何がひどいかって言うと変態性欲者の多さがひどい。スウェーデンってそうなのかな。新堂冬樹の小説みたいな確率でみんな変態なんだよ。絶対おかしい!!

最後の方に蛇足とも思えるあまり熱くないエピローグ的な展開があるのだけど、そこに思いのほか分量を割いている。このへんの内容が第2部に影響するのかもしれない。