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山椒の実

未必のマクベス(早瀬耕)

東アジアで企業の犯罪のその他いろいろの小説。無理やりマクベス?

そうです、シェイクスピアのマクベスをベースにして無理に似たような展開に持ち込んでいく。この無理矢理感をしっくり来る言葉で書くと「未必」ということなのか…文章が良いのですらすら読んでいるうちに朝の4時半になってしまった、そんな感じ。翌日は仕事中にあくびが止まりませんでした。どうしてくれる。

まあ話の展開としてはいろいろと唐突感もある。ここまで普通にやってたのに、なんでこうことするの、という類のね。それもこれもマクベスに引っ張られてのこと。登場人物の人数が若干多めだったので採点はなし。

まあ、登場人物のうち、感情移入できそうなのがギリギリ、伴くらいだもんね。伴にしてもちょっとへんてこりんなところが多すぎたよね。主人公は全くふわふわしていて、こいつ登場人物のくせにストーリーを知りすぎだろう、という感じ。無駄にモテすぎてるし。男たちは死にすぎだし。伴はストーリーの都合で死んだけど、死ぬ必要なかったよねこいつ。伴は生きて欲しかった。あの死に方はない。