序盤を読んで、かなりの良作では? と思った。ニンジャスレイヤーにも似た世界観の狂った東京で。重金属酸性雨ではないが殺人スコールが降り注ぐ。スモトリとジュージツ使いが戦い、ブーメランが戦車を切り裂く。次世代兵器、経済戦争。これが真のニンジャのイクサだ。
主要人物の描写はいろいろと問題作になりうるなあ。常識人がいない。センシティブな表現が惜しげもなく並び踊っている。書かれたのはまだせいぜい平成中期までだなと察してしまう。令和でこの表現は成立しない。トシもとるわけだよ、ホントにさ。
序盤を読んで、かなりの良作では? と思った。ニンジャスレイヤーにも似た世界観の狂った東京で。重金属酸性雨ではないが殺人スコールが降り注ぐ。スモトリとジュージツ使いが戦い、ブーメランが戦車を切り裂く。次世代兵器、経済戦争。これが真のニンジャのイクサだ。
主要人物の描写はいろいろと問題作になりうるなあ。常識人がいない。センシティブな表現が惜しげもなく並び踊っている。書かれたのはまだせいぜい平成中期までだなと察してしまう。令和でこの表現は成立しない。トシもとるわけだよ、ホントにさ。
2024年のチバシティ・ブルーズ。まあギブソンあんまり合わなかったんだよね、ニューロマンサー、途中で挫折して最後まで読んでないんですよ。若かりし頃のちょっぴり痛ましい思い出。つまり同じSF者同士でも、ギブソンに毒されてるやつとは話が合わない可能性があるんだよな。
SF風ノンフィクション? モキュメンタリー風にしても良かったかなあ。語り口は果たして私には合わなかった。他に何の感想も浮かばない。書いてあることには特に意外な内容もなく、淡々と知られている事実をなんかそういう系の文体で綴っただけという。それでも、前半は割と良かったかな。キレまくっている海底ケーブル、ケーブルシップが希少で修理が大変、みたいな。実際に海底ケーブルが切れると大変だろうなっていうのは思う。
はじめにロゴスがあり、光あれ、と。そういう話だろうな、たぶん。と思って読み始めたこの物語。
映画の全盛期に照明チームで奮闘する若者の人生を描く。光の速さで駆け抜けた人生。展開が早い。映画の構成を意識したのかな。ワンシーンごとに絵が思い浮かぶような書き方ではあった。
まあそれぞれ、モデルはいるんだろうねえ。私にはよく分からなかったが。あれはこれか、これはあれか、みたいに読んでもいいのかもしれない。疎い人には厳しいところ。
オメーは凡人側の人間じゃねーだろうが! というツッコミを待っているかのようなタイトル。
内容は机上の空論ですらないN=1の本人の人生の感想文。くだらなさ過ぎた。薄いから良かったようなものの、内容はさらに薄いというね。ジジイの独りよがりの人生訓! て感じ。まあ中盤以降は自身の経験の語りを織り込んで少しは持ち直したが。少しはね。
まー、これが許されるだけの本業の実績があるってことなんだろうな、という感想は出てきたよ。あるいは文化人枠として自分の新書を本棚に置いときたかったのかも。そういうモチベーションだったら理解できるが。仮に功成り名遂げることがあっても、こういう本は書きたくないな。いやー久々にクソ感想を書く羽目になったよ。視力が劣化して読書に支障が出ることを恐れながら、我が人生で残り多くない読書の時間。読む本はもっと厳選するべきだと思いました。マジでなんで最後まで読んだんだ?
ノーキング、ノーライフ!
カタカナは濁点も一文字分の幅を使いますよね。電話もNTTの有線のダイヤル式、という道具立ては古臭いものがあるが、果たして中身はどうか。子供も大人も、噂が命。小学生のコミュニケーションと大人のコミュニケーションの戦いだ。
結局はファミコン時代の8bitグラフィックで作られたストーリーをリアルの3Dレンダリングに適用して箱庭世界からオープンワールドの移行が…みたいな? いや今のハードでも現実のレンダリング精度や物理演算の正確さ、オブジェクト密度はまだ極まってないからね。どんだけ演算性能高いの現実ってば。
古代インターネット文明では、男も女も暇さえあれば早朝から深夜までレスバに明け暮れていた。この本は、そのような文明史について記述している。まったく最近の若いもんはネチケットも知らんでのおw
なんていうわけではなく、インターネットあれこれを書いている。昔話から最近の話まで。インターネットもできてからもう50年も経つんですね。そのうちウェブが30年。数字に衝撃を受ける。私がインターネットに初めて接触したのは…と語りたくなる数字だ。
唐突かつスムーズな主人公スイッチ。ビヨンセに似た名前の歌手。時代とスペインと静岡をまたぐ冒険活劇。謎の地下帝国の吸血儀式。スペインの解像度と北朝鮮の解像度の違いはちょっと極端すぎないか。そういう、ワケのわからなさはあったと思いますね。
あと、ひねりすぎて主人公が忙しくなりすぎた感はある。こんな大変な時にあんた何やってんの、というね。タスクがあふれていて、ちょっとかわいそうになった。メンバー増員してやれよと。
ブルシットな謎コンプライアンスの仕事をするロックンローラーの物語。サラリーマンからの共感を得やすい属性の人物を適当に撒き散らしてストーリーを進めてるんじゃないかという疑惑もありますね。私にとってはど真ん中になっていても不思議はない。
こういう小説は、なんかうまくまとめるんだよな。不気味さの残らない、後味のない物語だった。たまには読んでもいいかなー。しかしこういうのばっかり読んでたら、耐えられなくなるかもしれないな。なんで?
物語の可能性は無限なんだよ。その恐ろしさを教えてやるよ。小説家がそれを語った、そんな感じの物語。
この本では物語とアイテム特性で振り切っているが、共同幻想めいた話はネットにはそこら中に転がっている、実はこれ、実にリアルな話なんだ。嘘も100回言えば本当になる。フェイクニュースだ。何度も言えば嘘になる。それが現実だ。わかったか?
このようなリアリティに不思議な恐ろしさがある話で、出てくる古典の源氏物語の亜種も、それ自体の変遷も、引っくるめて楽しむのがいいんだろうな。死んだ同級生が最後まで死んでたのが残念な感じもした。死ぬ必要あったか? それも物語の構成に影響を与える要素に過ぎないのか。しかし女子大学院生キャラって、流行ってんのかな。前も見たぞ? 今は世間に共感を得られる属性なんだろうか。
次回、西の魔女、死す! デュエルスタンバイ!?
それにしても、またオズか。西の魔女ってどいつだっけ? メモによれば、一度はドロシーを倒したけど顔が濡れると力が出ないよお〜で敗北…とある。まあドロシー強いからな。西魔女は、強者ドロシーの咬ませ犬的存在? 死体未確認キャラなんていたっけ??
最近の私は実は北の魔女が最強という説を唱えている。飛んできた家に潰されて初手圧死と活躍の場はなかったが、普通は家が落ちてきたらどんな強者でも死は避けられないものだし、予測も不可能だよね。家が落ちてくる経験なんてないでしょ誰にも。しかもストーリー上は巨額なサブプライムローンの残る自宅を犠牲にして最強魔女を倒したからこそ、ドロシーの英雄物語は幕を開けたのではないか?