前回の続き。米国の国防総省における多額の使途不明金の話。米軍の裏金と永遠のテロ戦争(tanakanews.com)という記事で、概要としては、
80年代初めの国防総省では、金槌一本に435ドル、トイレの便座一枚に640ドル、コーヒーメーカーに7600ドルといった、目に余る水増し計上が暴露され、問題になった。 こうした乱脈傾向が、911以降の軍事費急拡大の中で、再び増長している。議会の会計検査院(GAO)が国防総省の経理監査を行い、その結果が今年5月に報じられたが、それによると、国防総省では役所のクレジットカードを使って職員が私物を購入するケースが膨大にあることが分かった。ノートパソコンから宝石、ルイビトンのバッグ、カジノでの遊興費などをカード決済で落とし、1人で1万2000ドルの私物を購入した職員もいた。 このほか、戦闘で使われていないのに、格納庫に入っているはずの兵器がどこかに行ってしまったというケースも多く、56機の飛行機、32両の戦車などが「行方不明」になっている。これらの兵器はもとから存在しない水増し計上だったか、こっそりどこかに売却されてしまった可能性がある。これらの不正経理の合計額は1兆ドル(120兆円)以上にのぼっているという。