南北線に乗っていて、あるじゃないですか、ドアの上にディスプレイがついてるやつ。広告や乗り換えの案内が流れる。いわゆるデジタルサイネージね。
それが新しくなっていて、かなり鮮明な映像になっていた。ボーッと見つめていたら、よく見ると「センシングサイネージ」と表示されていて、見つめている君を見つめているよと。データを使うよと。なるほど…カメラがバッチリついてました。見られていたか。
現代においては、画面を覗き込むとき、画面もまた君を覗き込んでいるんだなと得心してしまった。
自分としては、車内犯罪の対応のために監視カメラを置く方向にまず行くんだと思ってました。それなら犯罪も冤罪も防ぐ効果が見込めるわけで、利便性は高まる。それは許容できる内容だと思うわけよ。しかし現代はさらに先を行っていた。乗客にとっては何の利便性も得られないこと(広告の効果を上げる?)のためにカメラをつけるなんて。なんという深淵。
その場所が電車のドア上。許されるんだな、これが。ちょっとした衝撃を受けた。しかもこれ防犯カメラ用途には使わないんでしょ??