自閉症の子が書いた本。いろんな質問に答えたり、短編小説みたいなものも。文章も綺麗だし、素直に思いを書いたって感じがしますね。

小学生の頃の友達に、こういう子がいたなあ。一緒に遊んだことをなぜか覚えている。向こうが引っ越した後に1回か2回か、遊びに行ったり。こういう世界で暮らしてたんだなぁ。今頃どうしてるだろうか。

なかなか、会社で仕事してるとこういう人と関わることは少ないが、リモートになると自閉症の人も今より活躍しやすいようになるのかもしれないですね。コロナ生活の副作用。

子供や、子育てをする親に対して、まるで罰を与えるかのような対応をする社会について述べた本。私も実感を持つ分野の話ですね。

いろんな実感がありますね。例えば、実際手当や補助の類は安定的に運用されておらず、臨時ボーナスみたいな扱いにするしかないです。子育てと無関係な、失業給付とか生活保護とかは安定的に運用されていて、いざとなったら頼るよねという感じで冒険もできる感覚は持っているんだけど、いざ子育て関係になると、児童手当とか学費の補助みたいなやつはどうもアテにして過ごすことができない。いつの間にか条件がついたり、改悪されたりするのよね。

あとは、うちとかも共働きにしたら子どもは奨学金申請できなくなるのか…ひでーな。私の時は親の所得はそこそこあった状態で、貸与の奨学金を受けましたけどね。あれの返済が終わったのはいつだったか…まあそれでも貸与なことに不満は感じてましたけど。だって借金だからねえ。それすらできないケースになりうるなんて。…云々と次から次へと話せるかもしれんなー。めちゃ早口でさ。

まあ、確かにカネの問題は非常に大きいかな、というのは思った。非常に示唆に富む内容だったのは間違いない。ちょうど衆院選挙もやってることだし。

これは自分の考えだけど、(ちょっと支離滅裂な言葉になってしまうけども、)そこに才能の泉があるとして、多くの水を活かした方が多くの利を得られるだろうという原理を信じている。信じつつも、自分の周囲の人にはそれを出し抜いて上澄みになって欲しいよねという感情もあるわけ。正しい矛盾。自分の力で全員を救うことはできないから、しょうがない面はある。

一方でですね、子供も大人も幸せに暮らせる社会であって欲しいと思う一方で、少子化という現象自体はあんまり避ける必要がないと思っているというか…日本は長期的には自給自足の農業国(みたいな?)を目指すべきなんじゃないかと思っていたりするんだよね。そうすると適正人口はせいぜい3000万人くらいなんで、そこまで減るのは仕方ないんじゃないかと思ってたり。つまりこの著者を含む多くの人のレトリックのように「少子化が続けば日本は滅ぶ」なんていう極端な想像はしていなくて、国土という資源に対応する適正人口があって、その適正人口を下回ったら出生率なんて勝手に増えるはずじゃん、という感覚があるんだよね。「見えざる手」じゃないけど。そこに至るまでの苦痛は確かに大きく、痛い。それで、なるべく緩やかに移行してほしいという願いは、持ちつつも。スピードの違いだけであれば許容可能なんじゃないのかなと。そもそもここ200年(?)で急激に人口を増やしすぎたのが悪いんだよ。

例の「爆撃聖徳太子」の人の出世作(?)。同時代人が戦う。日本人にとっては夢の対決。躍動感がすごい。SF要素が強いかな。SF的な考証がなかなか楽しい。なるほどー、そういう解釈ならありうるなー! みたいな。

というわけで、かなりスペクタクルに楽しめた本だった。こういう趣の物語って、いろいろあるよね。源義経=ジンギスカン説とかさ。そういや長嶋茂雄=源義経=ジンギスカンだったという時代考証放棄の凄いやつも、若い頃に読んだことがあったなー。歴史SFはこういうのだから。

脳科学者が「正義中毒」に関して記述した本。まあ学術的な本ではないんだろうな。適当に殴り書きしたのかもしれない、と言ったら失礼になるか。もうちょっとエッセイ寄りにした方が読める気がしたな。軽く知識を得るという目的はそれでも達成されたはず。

正義中毒。

うーん、怖いねえ。私も正義に関する本はなんだかんだで好きではあるんだけれどもw、脳が快楽を感じてるんだろうなあ。恐るべき脳の反応。普通に考えて「どうでもいい」ことに熱くなってる人々の滑稽さが、実は中毒症状だったと。

後半のメタ認知の話は悪くなかったなー。自分も脳の老化は恐れているところではあり、新しいことをしているかどうか、ということには意識を向けることにしようと思う。今のところは、まあギリセーフと言えそうというのが、今日の自己分析。

NHKの番組の内容を書籍化したもの。だけど、すごい本だった。こういうのがあると別にNHKから救われなくてもいいよなーなんて思ったりする。そういや一人暮らし時代はNHKと契約してなかった日々が長かった。最後の方に地デジになった時にやっと契約したんだったかなw だって当時ってスカパー! 以外ほとんど見てなかった頃だもん。今はDAZNとYouTubeとAbema? 地上波/BSは家族がよく見てるから、いいけど。

で、この本だ。人類史の闇。しかし語り口はさすがにNHKといったところで、平易で論理があって、読みやすい。科学者やサイエンスライターや歴史家が同じテーマで書いたらこんなふうに読みやすい本にはならんだろうな。

解剖マニア、優生学、ロボトミー、ドーピング、そしてスタンフォード監獄実験のやつ…いろいろな狂気的な科学者が出てくるけど、それぞれ自分の認識を新たにさせてくれた。最初の解剖の人は割と役に立ってるという評価。最後の心理学のやつは教訓としては大きなものだったと思う。米軍がその成果を使って非人道的な尋問や監禁をしていて…みたいな話ね。心理学の学会が絡んで実行しつつ隠蔽して、完全に狙ってやってますよね。

やっぱ軍事とか正義には関わりたくねえなー。仕事で関わることになったら、そこを去ろうと思ったよ。改めて。

昔話をベースにしたミステリ。まさかあいつがあんなに悪いやつだったなんて! 短編集みたいになってるけど、よく語られる昔話、よくある本格推理のアングルで、一通りのバリエーションはやった感じかな。

まあこれ叙述トリックはどうかと思った。しかしこのフォーマットはいろんなことに応用できるよね。と思ったら続編も出ていた。続編も読みたいなー。別に昔話じゃなくてもよくて、よく知られている物語をベースに推理小説にすればいいんで、範囲は広いよね。

聡耳のあいつ・聖徳太子と小野妹子が飛鳥を、高句麗を、そして隋を駆ける。世界を股にかけて暴れ回る痛快活劇…非常にバカっぽいけど楽しめた。娯楽。

戦う相手は史上最低を争う隋の煬帝だからなあ。一応今は賛否両論あるのか。強大極まりない帝国をあっさり自滅させた暗愚な皇帝だということが知れ渡っているから、読んでて戦力差も気にならないな。

唐突(でもないんだけど)に出てくる十七条憲法で機先を制する技(?)には感心した。

スタートレックのファンが宇宙を駆ける機械人(フォン・ノイマン探査機)になって増殖したらどうなるか? それがこの三部作のボブだ。

短い文章で各々の活躍を表現していく。凶悪な地球由来のレプリカントとの戦い、地球人の生き残りとのやり合い、異星人との出会い、アザーズとの決戦…息をつかせぬテンポでさまざまな物語が続いた。詰め込みがすごいね。ともあれ、楽しめたよ。

ただ私はスタートレックの知識が皆無なんで、その点は残念な読者ではあったなあ。

中村哲さんの書いた文章と写真を混ぜてまとめた本。医者が、たくさんの命を救うために治水に取り組む。遠くアフガニスタンの地で、故郷の知恵を使って。

本質的なゴールへの意識を忘れない話で、『ファクトフルネス』にも似た話があったけど、医者とは何か、が問われる話では、あるよね。もともとアフガニスタンは農業国だったのに、戦乱と気象変動のあおりを受けて荒廃、農地を失った人が生きるために武器を取り、何も理解しない西欧人が空から虐殺を降り注がせる。その終わりの見えない地獄の中で医者は多くの命を救うために…

私は玉川上水のそばで育ったこともありますし、今は二ヶ領用水の近くに住んでいます。流域の民衆には小泉次大夫や田中休愚、玉川兄弟の偉業は知れ渡っていますが、中村さんへの尊敬も新たにした。夏王朝の禹のことも書いてあって、そういやそうだったなと思い出した。地球は水の惑星であるからして、治水に成功するというのはそれだけで尊敬されるんだ。

YouTubeのサイフォンTVとかで、いつかアフガニスタン編とかやってほしいなー。実際のところ、現代日本も治水においては失点が少ない運営をしていると私は評価している。異常気象でやられることもあるけど、おおむね成功と言える状況と思うよ。治水に失敗してないから、日本は農民が傭兵やテロリストになったりすることなく、安全な国でいられるんだよ。

この人の文章自体は年配の文芸者っぽい文章で、読みやすい人には読みやすいし、そうでない人には読みにくいんだろうなと想像した。あとは…国会に呼ばれて話したら議員にヤジられたり発言撤回を求められたりした話は、率直に言ってひどい話だと思った。