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山椒の実

消された信仰 (広野真嗣)

世界遺産の長崎の隠れキリシタンに関するあれこれを扱った本。書物なしの口伝で伝わるその教えはどのようなものか。キリスト教の本流でも聖書やなんやらはありつつ、教えは変容しているわけで。書物なしで隠れて信仰を続けて歳月を重ね世代を超えると、どうなるか。

明治以降もいろんな歴史が積み重なって今の状態になっている。それを書き記した、貴重な一冊なんだろうと思う。なかなかに、深い。読んでよかった。

統合を図るカトリックとの緩やかな対立関係もある。日本の学者がカトリック側からの視点しか持っていないのは残念に思う。まあ、キリスト教のような攻撃的な宗教だと、どうしてもそうなるよな…