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山椒の実

猛スピードで母は (長嶋 有)

小説。シンプルに、小説らしい小説だった。小難しいことはどうでも良くて、後味の残る純粋な小説を読みたかったらオススメの一冊となるだろう。表題作はもちろんのこと、サイドカーの犬の話もなかなかのものだ。

例えばこのクオリティの小説を無限に書けるAIでも出てきて、我々がそれを無限に読む人生を送れるようになれば、文明は一つ完成するのかもしれないね。そんな妄想も捗ってしまう。…SFかよ。