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山椒の実

死にたくなったら電話して (李龍徳)

奇妙な若者が破滅に向かって進んで行く本。なんかスゴイね。スゴイすぎる。こういう小説もあるんだな、と思った。文章力の高さは感じさせる。セリフが多い。というかほとんどセリフだけしかない。しかし買った車はどうなったんだこれ。そのへんはあまり意味がわからなかった。そこここに俺には読めない何かがあるんだろうな。

いい読書をしたな、という感想も思うけど、もう一度読むかというと読まないだろうね。爽快感はないし、読後の人生に何かが残るかっていうと、何も残らない。ただいい読書をしたという感触だけが残っている。