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山椒の実

ハイパーハードボイルドグルメリポート (上出遼平)

新年1発目の読書体験は、超話題TV番組の書籍化。白状すると私は番組の動画は見てないんですが、書籍自体も話題になっていたので、読んでみたというわけだ。

どう表現したらいいのか、すごい話が続いた。読んでいてなんともやるせない気持ちになったし、最初のリベリアの章を途中まで読んで受けた衝撃で、その晩に眠っていたらいつの間にか自分が涙を流していたことに気づく…なんていう虚構の中でしかあり得ないような体験を実際にしてしまった。読み終えた今も、衝撃は続いている。この衝撃でも崩れないほどハードなゆで卵はちょっと想像がつかないな。

で、タイトル的には途中まではすごくハードボイルドだったが、途中からは若干ハーフボイルド…とまでは行かないか、ノーマルボイルドくらいになってたかも。それが著者の成長、みたいなものなのかもしれないですねえ。

しかし、しょっぱながこれとは。2022年はすごいことになりそうだなー。