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山椒の実

教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (伊藤 穰一, アンドレー・ウール)

クローンと相続とか、さらっと書いてるけど。私のようにのほほんと深い考えもなしに生きてると、こういう本をたまに読むと「何も見えてなかったんだな」と思い知らされることは多いか。

クローンは技術の問題の他に倫理の観点は必要とは言うけど、具体的な設問として提示されるとまた違うよね。人工授精(クローンではない)が認められるなら、人工単性生殖(クローン)が認められる余地はあるのかもしれないが…まだ越えるべき壁があるような?

とまあ、その種の考察や問題提起には滅法詳しい人なので、かなり面白く読めた。技術者が教養として知っておいても損はない。ただ、あんまり深い話はないよ。いろんな技術の流れを知っておく取っ掛かりとしては、こういう本がいいんだろうね。