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ログ取得ツール (移転先予定地)

お手軽HDRI(4) RawTherapeeを使ってみたら…

会社の人から「何やってんの、Rawtherapee使えばそんなの楽勝っすよ」と言われたので試してみた。rawtherapee hdriでぐぐると、日本語ではその人のページと2chのログくらいしか検索されないんですけど…

さっそくインストールして使ってみた。Windows版にはgtk+のライブラリやら何やらも詰め合わされて入っている。Linuxアプリをgtk+ライブラリ詰め合わせにしてWindows版、Windowsアプリをwine詰め合わせにしてLinux版、で両方配布するのが今後は主流になるのかもね。言語ファイルのenglishをjapaneseという名前にコピーして、自分で翻訳していけばUIも日本語が出るようになるので便利だ(?)。私はこういう技術に疎いので妥当な訳語が分からないですが。

rawのデコードにはdcrawを使っているような雰囲気。機能がありすぎてどれを使えばいいのかよくわからないが、「Color Boost」で最高にブーストすると(?)、不自然に色が強調された、それっぽい絵になった。jpegでもColor Boostすれば、それっぽくなるなぁ。

今までいじっていたufraw(こちらはdcrawのフロントエンドか?)でも似たような感じにまではできる。機能はRawTherapeeのほうが多そうです。

それで、RawTherapeeを使って、jpeg1枚とraw1枚でどういう差が出るのか、対決してみようかと思いました。

このシリーズで初めて画像を出してみよう。元の絵はさきほど撮った室内の様子です。自宅の写真はちょっと恥ずかしいですけど。キャプションをそれっぽくするために、無駄にポラロイド風にして傾けてしまった(笑)。RawTherapeeの設定は、以下のようなもの。操作としては普通に読み込んで、ColorBoostでめいっぱい効果が出るようにしてみただけです。  

[Color Boost]
ChannelA=300
ChannelB=300
AvoidColorClipping=true
SaturationLimiter=true
SaturationLimit=200

こうして見ると、オリジナル画像はまるでモノクロのように味気ない。JPEGからRawTherapeeのColorBoostをかけたものはカーテンの近くの白が豪快に飛んでしまっている。DNG(raw)からColorBoostをかけたものと、さらにGREYCstorationでノイズ除去をかけたものはほぼ同じ。JPEGからやったものよりは色が飛んでいないけど、カーテンのひだはさすがに見えないですね。まあ、小さい画像にリサイズしている影響か、ノイズはほとんど見えなくなってます。WLWのPolaroidプラグインでナナメにしてるから、なおさらなのかもしれませんね。

床が必要以上に赤っぽくなっているのはちょっと気になりますね。実際はこんなに赤くないですが、「オリジナル画像」よりはちょっと赤っぽいのですよね。

一応、GREYCstorationのパラメータは以下の通り。

greycstoration -restore from.jpg -o to.jpg -sigma 1.1 -da 30 -a 0.3 -p 1.1 -visu 0

RawTherapeeは保存してもEXIF情報を保持してくれます(「Software」に「RawTherapee」を追加します)が、greycstorationにかけるとEXIF情報は消えてしまいます。保存する場合は、perl-Image-ExifToolパッケージに入っているexiftoolコマンドでコピーするといいかもしれません。

exiftool -TagsFromFile from.jpg to.jpg

とりあえず使うかどうかは置いておいて、しばらくRawで撮るようにしてみようかな。容量の問題があったら消せばいいだけだし。