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歴史

ちょっと記録しておきたくなったので、このサーバマシン(matsushita.co.jp)の歴史について触れてみようと思う。このノートPCは今を去ること5年、1999年に世に出た。Panasonicにしてはトラックボールでもなく薄く、金属的なこの機種を分解して中を確認した知り合いの話によれば、非常に良い出来だということだった。薄いわりにキーボードも悪くない。それで、アルバイトでまとまったお金を給料としてもらった瞬間、それを握りしめたままの状態で近所の店に赴き、買って事務所に戻った。当時の世界には「リブラー」と「レッツラー」と「VAIOな人」の3種類の人種しかおらず、私も(今となってはThinkPad者であるが)以前はレッツラーだったのだ。ああなつかしい。

その後ACアダプタを蹴りちぎってしまってダッシュで買いに走ったり、ミニI/Oボックスを買ったりしたが、会社に入ってからもしばらく、雨の日も風の日も、まさに手足のように使っていた。このキーボードで叩き出した文章やコード、タッチパッドでブラウズしたウェブサイトがどれだけ自分の役に立ったことだろう。

ハード的には分解もせず一度もHDDを換装していないのだが、メモリを増設し、いつの頃からか、キートップの文字がはがれてきたので洗濯したついでにぐちゃぐちゃにシャッフルしてつけていた。それで初めて見る人の中には驚く人もいた。手首の部分の塗装もはがれてきたのでテープを貼ってマジックで黒く塗り潰したこともあり、「歴戦の勇者」といった風格すらある。というか、単に使いすぎなんだけどね。

起動直後の液晶が赤っぽくなるようになって(満身創痍?)しばらくしてから買い換えたのだが、一線を退いた後も実験マシンとして活躍した。

そして今またサーバに祭り上げられたというわけだ。この歴史はまるで象牙(amazon.co.jp)の歴史のようだ(どこが?)。ちなみに←の本は私がこれまで読んだSFの中で一番だと思っている、恐るべき本です。たいていの人は「アルジャーノンに花束を」とかって言うとこだけど、私はコレ。