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もう一つの和解

今日の一面トップ。東京都vs.銀行(nikkei.co.jp)の和解。紙の新聞ではもうちょっと詳しかった。これはどちらが勝ったことになるのか。

たしか、まず最初に「公平性を欠く」という銀行の主張が全部通った一審、「公平性は問題ないが高すぎる」という二審で、最高裁はどうなるのか、またずいぶん時間がかかるんだろうなぁという感じだったはず。

都としてはもともとないものだったので少しでも取れれば勝ちと言えるし、敗訴のリスクは避けたい。銀行側としては和解すればすぐに返還分を自己資本に組み入れられるため、金融庁対策としておいしい。そういうところで利害は一致するので和解の可能性は高いだろう。

で、外形標準課税を採用しようとした他の都市はどうなるのだろう。大阪あたりが言ってたような気がする。

そうそう、ホテル税も特に混乱はなくていい感じだという報道もこないだあった。あの税率(1%未満とかそのくらい。金額は固定)では大した収入にはならないだろうが、都知事はよくやってるわねえ、って感じ。

(追記) 2003-09-02 11:05

私は「和解の可能性は高いだろう」などと書いたが、成立しなかった。 都の銀行税和解案を拒否 大手5行頭取が方針(yahoo.co.jp)。

4大金融グループ傘下の東京三菱銀行など都市銀行5行の頭取は1日、都内で非公式に会合を開き、東京都が外形標準課税(銀行税)訴訟で8月に大手銀行側に和解を申し入れたことへの対応を協議し、納税分約2800億円の3分の2を返還するなどとした都側の和解案を拒否する方針を固めた。

…あとは最高裁での銀行の負けを祈るしかない(?)。

まあ、 別の記事では、都の和解申し入れ、当面拒否へ=銀行税訴訟で大手行(yahoo.co.jp)のように、まだ含みを持たせている。

関係者によると、銀行側として、現時点では都の申し入れを拒否し、従来通り、条例の無効を求めて訴訟を継続する方向で意見が一致した。ただ最終的な結論とはしておらず、今後、都の姿勢をにらみながら対応していく方針だ。

あと、外形標準課税については、「外形標準課税を採用しようとした他の都市はどうなるのだろう」と書いたが、実際はこの時点で大阪で導入されていた(?)のと、国が導入する予定が立っていたらしい。このへんの解説(shizuoka.jp)がわかりやすいのではないかと思う。

参考:外形標準課税って何?(jabra.or.jp)より。

Q  外形標準課税はいつから適用されるの?

A  平成14年度税制改正では、見送られこととなりましたが、平成15年度の税制改正を目途に導入を図る予定です。

(追記) 2003-09-06 15:05

ZAKZAKに載っていた、慎太郎苦境、「銀行税バトル」12日がヤマ場(zakzak.co.jp)という記事より。

「本当のところ、今期中にすでに納入した税金の3分の2を返してもらえるというのなら、大変ありがたい話だ」

しかし東京三菱とかUFJがゴネたらしい。まあ今後の展開が注目されることは間違いない。最高裁での協議は12日か。

(追記) 2003-09-13 12:02

その12日の協議の結果、和解に向かいつつある。0.9%で決着予定。

日経の銀行税訴訟が和解へ、税率0.9%で都と銀行団(nikkei.co.jp)を参照。

税率を3%から0.9%に引き下げ、銀行側が納めた3年度分の税金の差額など約2300億円を返還することで両者が和解する見通しとなった。